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概要
平成仮面ライダーシリーズ第12作。
タイトルおよび主人公の「オーズ(OOO)」という名には、以下の意味合いが込められている。主人公がキーアイテム「オーメダル」のうち3つを組み合わせて戦うこと。また、「オーズ」という読みは陰謀を企てる敵怪人の幹部(王)が複数存在する(王s)ということ。
そして「Over ∞ (無限大以上)」=「無限大すら超越した最高の満足」を意味している。
人間の「欲望」をメインテーマとし、欲望から生まれる硬貨・オーメダルと、メダルを巡る人間と怪人との争奪戦を描く。敵との戦いの中で新たなオーメダルを獲得し強化していくという点において、初代『仮面ライダー』から続いている「敵の力を利用して敵に立ち向かう」というシリーズ最大の特徴がより前面に押し出されている。キーアイテムの争奪戦、相棒、師弟、種族の苦悩など平成シリーズのテーマを複数取り入れているほか、ヒロイズムに徹した主人公の性格、主人公が異形の者へとなっていく過程と狭間の苦悩といった昭和シリーズの要素をも組み込み、原典回帰の側面も持ち合わせる。
ストーリー
西暦2010年秋。「鴻上ファウンデーション」が運営する美術館に収蔵されていた「オーメダル」の封印が解かれ、800年の眠りから目覚めた怪人たち「グリード」が街中へと逃亡。この事態に備えて配備されていた鴻上の戦闘部隊「ライドベンダー隊」もあっけなく壊滅し、美術館も全壊してしまった。
そんな大惨事にも全く気づかず、美術館の事務室で眠りこけていたアルバイト警備員がいた。彼の名は火野 映司。何の欲もなく、わずかな日銭と明日のパンツだけを持ち、世界を放浪している青年である。全壊に際してようやく目を覚ました映司は、室内に偶然落ちていた赤いメダルをアルバイト代と勘違いし、現場から持ち去ってしまう。
働き口を失った映司は街をさまようが、そこに突然宙に浮く腕の怪物アンクが現れ、「俺のメダルを返せ」と要求する。だが、そこに他のグリードの分身ヤミーが乱入。ヤミーは駆けつけた刑事泉
信吾らに重傷を負わせたうえ、アンクにも一方的に危害を加える。映司はアンクを含めた人々を救おうと無謀にもヤミーへ立ち向かうが、そんな彼を見たアンクは「利用できる」と判断すると、さらに2枚のメダルと謎のベルトを映司に手渡し、「死にたくなければ変身しろ」と促す。
こうして映司は、オーメダルの力を使って戦う戦士仮面ライダーオーズとなり、メダルを巡るグリードたちの戦いに巻き込まれていく。
登場する仮面ライダー
火野 映司(ひの えいじ) / 仮面ライダーオーズ
主人公。21歳。一人称は「俺」。定職も貯金も住居も持たずに各地を放浪しており、旅好きである母方の祖父に言われた「男はいつ死ぬか分からない。パンツだけは一張羅を履いておけ」との言葉から、その日に履くパンツと僅かな日銭だけを持って暮らしている。作中を通してエスニック調のファッションを好んで着用している。世の中を達観した様子さえみせるマイペースな性格。しかしアンクや伊達を出し抜くなど頭は切れ、長旅で何度も修羅場をくぐってきた経験から危険な状況や戦闘の渦中にあっても殆ど動揺することは無く、身体能力も高い。ただしヘビだけは苦手で、恋愛や女性心理に疎いことがコンプレックス。知世子に「理想の旅人」と気に入られ、臨時バイトで訪れた「クスクシエ」に比奈の説得もあってそのまま住み込みで働くこととなった。
伊達 明(だて あきら) / 仮面ライダーバース
仮面ライダーバースの最初の装着者。30歳。一人称は「俺」。職業は医師で、かつては世界各国で活動を行う医療チームに所属し「戦う医者」の異名を取っていた。筋骨隆々とした体躯を持ち、大量のセルメダルやバースのマニュアルを収納したメダルタンクを肩から担いで持ち歩いている。
性格は外見どおりの豪快かつ大雑把。他人への説明は「面倒」、専用のマニュアルを読むのも「嫌」ということで、バースの取り扱いも「適当に触っときゃ何とかなる」と実戦で使い方を覚えていくスタイルを取っている。後藤をも凌ぐほどの高い戦闘能力を持ち、いい加減なスタイルながらも相応の成果を挙げている。しかし医者というだけあって自分自身に対する雑さとは裏腹に観察眼は鋭く、女心の機微にも敏感。紛争地域でも自分達に撤収命令が出た時のことを危惧しており、現地に医療関係の学校を作ることを夢見ていた。映司に対しては友好的で、プライベート時、戦闘時ともに共闘することも多いが、一方で映司の極端に自己犠牲的なスタンスは「目的が何もないのに戦うのは不気味」「若いのに色んなことや自分からも引いてる」として懐疑的に見ており、当初は深入りしないつもりだったが、人の良い本性から結局は放っておくことはできなかった。なぜかアンクを「アンコ」と呼んでおり、よくヤミーとの戦闘後にセルメダルを巡って喧嘩になっている。おでんが大好物で、本人曰く医療チーム時代には砂漠に鍋を持ち込んで調理したこともあったという。今でも行きつけの露店があり、また大量の缶詰を確保している。一方甘いものは苦手で、鴻上作製のケーキを平然と残して彼を唖然とさせたことがある。日本では真木の研究室に居候しているが、野宿同然のアバウトな生活をしていることで神経質な真木のストレスの種になっている。
後藤 慎太郎(ごとう しんたろう) / 仮面ライダーバース
鴻上ファウンデーション所属のライドベンダー隊第1小隊長→秘書補佐。22歳。一人称は普段は「俺」だが、年上や目上の人間に対しては「私」や「自分」と名乗ることもある。財団とオーズの橋渡し役として、映司やアンクに接触しツールを提供すると同時に、彼らを監視する任務を負う。かつては警察のエリートであったが「世界の平和を守る」という理念に賛同して組織に入った。任務に私情を挟むことはないが、グリードであるアンクには敵意を隠さない。また、プライドも高く、自らの「世界平和」という高い理想とグリードに対して無力な現状の狭間で葛藤することも多い。世界平和より目先の人助けに奔走する映司がオーズに選ばれたことに不満を抱き、当初は鴻上がオーズを全面支援する方針にも反感を持っていた。だが後に、常に目の前のことに必死な映司のひたむきさこそが自分に足りないものと認識を改め、映司に協力するようになり、アンクに対しても徐々に態度が軟化するなど、情が芽生えていく。一時期はバースの力を手に入れるべく真木に接近したこともあったが、一般人の比奈をも平気で巻き込むやり口には我慢できず、早々に決別している。
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